共鳴X線散乱を用いたタンパク質の変性・折畳みに於ける内部構造変化の解析

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タイトル別名
  • Analysis of Intramolecular Structural Change of Protein Unfolding-Folding Process by Using Resonant X-ray Scattering

抄録

タンパク質などの生体物質の機能発現・反応は、水溶媒中で行われる。そのため、様々な溶液環境下での“その場”観測が可能なX線溶液散乱法は、大変有効な手法である。我々は、第3世代放射光光源であるSPring-8のビーム特性を生かして、空間分解能250 nmから0.3 nm程度の広範囲の散乱データを測定し、タンパク質の4・3次構造からドメイン間の相関,ドメイン内部構造,2次構造領域までの構造階層に依存した構造転移などの解析が可能であることを既に報告している。本研究は、第3世代放射光光源のビーム特性と共鳴X線散乱を活用して、タンパク質分子内の特定部位間の距離相関を選択的に抽出するための新たな手法を開発する目的で実施された。本研究の推進により、希薄なタンパク質溶液においても、定性的には観測が可能であることが分かった。定量的な解析のために、さらに統計精度をあげた実験を予定している。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1391131406305985024
  • NII論文ID
    130007969311
  • DOI
    10.18957/rr.5.1.27
  • ISSN
    21876886
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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