頭蓋咽頭腫の病態理解と手術

• 後藤 剛夫

  大阪市立大学脳神経外科

• 大畑 裕紀

  大阪市立大学脳神経外科

• 森迫 拓貴

  大阪市立大学脳神経外科

書誌事項

タイトル別名

• Pathogenesis and Surgical Treatment of Craniopharyngiomas

抄録

 頭蓋咽頭腫はウィリス動脈輪の内側に発生し, 視交叉下面, 視床下部に癒着しているため, 手術摘出が最も難しい腫瘍の1つである. また症例は比較的少なく1施設での経験数は少ない. 部分摘出と放射線照射によってこの疾患が安全に治療できるようになったとする報告もあるが, 長期成績は十分とはいえまい. 一方経鼻内視鏡手術の発展により腫瘍切除度, 手術安全度が向上したとする報告もあるが一方で長期成績はまだわからない. また下垂体機能温存に関しては経鼻手術を用いても達成は困難な状況である. この疾患の治療は現在も非常に難しいことを十分に理解して患者個々の条件に応じた最適な治療を選択する必要がある.

収録刊行物

• Japanese Journal of Neurosurgery

  Japanese Journal of Neurosurgery 30 (1), 41-47, 2021

  日本脳神経外科コングレス

キーワード

• craniopharyngioma
• endoscopic endonasal approach
• radiotherapy

詳細情報

• CRID: 1390005506401665792
• NII論文ID: 130007974641
• DOI: 10.7887/jcns.30.41
• ISSN: 21873100
• ISSN: 0917950X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcns/30/1/30_41/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2021087367
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可