ジルコンマルチクロノロジーのための高時間分解能ー多重検出器ICP質量分析計の開発

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タイトル別名
  • Uranium-lead isotopic analysis from transient signals using high-time resolution-multiple collector-ICP-MS (HTR-MC-ICP-MS)

抄録

<p>地質熱史の解読にはジルコン粒子のごく表面のU-Pb年代情報が重要となる。レーザーアブレーション試料導入法を組み合わせたICP質量分析法(LA-ICPMS法)によるジルコン表皮の年代分析には、サンプリング深さを低減しつつ信号のSN比を高める必要があり、過渡的信号の計測が不可欠である。過渡的信号においては、長い計測時間(Dwell Time)での測定では同位体信号が平滑化されてしまうため、得られる計数率は実際の値よりも小さくなり、正確な数え落としの補正ができない。そこで本研究では、イオン検出器の時間分解能が与えるU-Pb年代分析への影響を評価した。過渡的信号からの正確な元素・同位体分析は、高速年代分析(年代頻度分析)の実現だけではなく、PM0.1や金属ナノ粒子といった環境・工業試料中の微小粒子の元素・同位体分析に不可欠な技術であるため、今後の重要な装置開発動向の一つになると考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390005506402888576
  • NII論文ID
    130007977149
  • DOI
    10.14862/geochemproc.67.0_152
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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