溶媒抽出実験におけるSnの質量非依存型同位体分別

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  • Mass independent isotopic fractionation of tin by solvent extraction

抄録

<p>同位体効果には、分子内の振動エネルギーに起因する質量依存効果と、核体積効果などで生じる質量非依存効果が存在する。質量非依存効果では、奇数質量数の同位体が偶数質量数の同位体とは異なる挙動をするため、「Odd-Even変異」と呼ばれている。この効果と似た現象が隕石中の重元素でも発見され、宇宙化学の分野においても、核体積効果のメカニズムを解き明かすことは重要であると考えられる(Fujii et al., 2006)。溶媒抽出実験では、同位体の偶/奇の違いと質量比依存型同位体分別 (MIF)の結果に類似性がみられ(Moynier et al., 2008)、MIFの変動メカニズムを理解するためには溶媒抽出実験は有用であると考えられる。本実験では溶媒抽出において大きなMIFを示すSnに着目し、溶媒抽出時のSnの同位体分析を行うことで、MIFと核体積効果の関係性を解明することを目的とした。</p>

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  • CRID
    1390568456356340352
  • NII論文ID
    130007977198
  • DOI
    10.14862/geochemproc.67.0_111
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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