共同漁業権の設定状況を考慮した漁船の津波避難方法に関する研究

• 小池 則満

  愛知工業大学 工学部土木工学科

• 橋本 操

  岐阜大学 教育学部

• 服部 亜由未

  愛知県立大学 日本文化学部

• 森田 匡俊

  岐阜聖徳学園大学 教育学部

書誌事項

タイトル別名

• TSUNAMI EVACUATION MEASURES FOR FISHERS CONSIDERING COMMON FISHERY RIGHT AREA

抄録

　共同漁業権は，漁村集落のコミュニティが自らの地先海面を共同で利用するという伝統的な漁業の区域を引き継いだものである．一方で，津波警報発表時において，共同漁業権が設定されている海域から地先の漁村集落にある漁港・港湾施設へ戻り高台へ避難することが，最も迅速であるとは限らない．そこで，リアス式海岸の内湾における共同漁業権の設定状況とボロノイ図から得られる空間的な最適解との比較検討をして海域を分類する方法を提案した．三重県南伊勢町五ヶ所湾に適用した結果，概ね共同漁業権の海域とボロノイ海域は一致しているが，一部に新たな上陸地点を考えなければならないこと，湾全体での避難計画を考えることの重要性を指摘した．

収録刊行物

• 土木学会論文集F6（安全問題）

  土木学会論文集F6（安全問題） 76 (2), I_43-I_50, 2020

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• tsunami evacuation
• common fishery right
• hazard map
• evacuation drill

詳細情報

• CRID: 1390568617217228160
• NII論文ID: 130007981368
• DOI: 10.2208/jscejsp.76.2_i_43
• ISSN: 21856621
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejsp/76/2/76_I_43/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可