渥美半島周辺の河川で採集された注目すべき水生動物14種

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書誌事項

タイトル別名
  • Notes on Fourteen Aquatic Animals Collected from the Rivers around the Atsumi Peninsula, Japan.

抄録

渥美半島太平洋岸の7河川において水生動物の採集調査を行った結果、魚類30種、十脚甲殻類21種、腹足類5種を確認した。また、そのうちの注目すべき14種については標本に基づき詳述した。特に、ユゴイKuhlia marginata、オカメハゼEleotris melanosoma、ミナミテナガエビMacrobrachium formosense、コンジンテナガエビM. lar、コツノテナガエビM. latimanus、トゲナシヌマエビCaridina typus、ヤマトヌマエビC. multidentata、タイワンヒライソモドキPtychognathus ishii、フネアマガイSeptaria porcellanaの9種は愛知県からの初記録となった。これらはいずれも近隣地域では既に確認されていた種であるため、本地域の小河川での調査記録が少なかったことが、初記録種が多かった一因であると考えられる。一方、これら9種にはより南方の地域を主な生息地とする通し回遊種も含まれていたため、地球温暖化の影響によって近年愛知県内で確認されやすくなった可能性も考えられる。

収録刊行物

  • 水生動物

    水生動物 AA2021 (0), AA2021-2-, 2021

    アクオス研究所

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390850092195688832
  • NII論文ID
    130007981797
  • DOI
    10.34394/aquaticanimals.aa2021.0_aa2021-2_2
  • ISSN
    24348643
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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