仮設住宅入居高齢者が認識する生活課題の検討

  • 宮寺 寛子
    群馬パース大学リハビリテーション学部開設準備室
  • 川又 寛徳
    福島県立医科大学新医療系学部設置準備室
  • 谷村 厚子
    東京都立大学大学院人間健康科学研究科作業療法科学域
  • 小林 法一
    東京都立大学大学院人間健康科学研究科作業療法科学域

書誌事項

タイトル別名
  • Identification of the older adults' challenges of daily living in a temporary housing after the disaster
  • カセツ ジュウタク ニュウキョ コウレイシャ ガ ニンシキ スル セイカツ カダイ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

要旨:本研究の目的は,東日本大震災後の応急仮設住宅に入居する高齢者が認識する生活課題を分析し,生活課題の特徴および健康関連QOLとの関連を明らかにすることである.生活課題の聴取には,作業に関する自己評価改訂版を用いた.その結果,余暇に関わる生活課題と健康関連QOLの精神的側面は相関関係が認められること,性別によって認識する生活課題は異なることが明らかになった.男性では余暇に関する生活課題を認識する者が多く,女性では作業における自己の有効感に関する生活課題を認識する者が多かった.本研究の結果より,作業療法の視点から支援すべき仮設住宅入居高齢者の生活課題が示された.

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 40 (1), 61-71, 2021-02-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ