腎移植患者の自己管理行動がQOL,生体データ,医療費に及ぼす影響:

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タイトル別名
  • Effects of Self-management Behavior on QOL, Biometric Data and Medical Cost among Kidney Transplant Patients: One-year Prospective Cohort Study
  • 腎移植患者の自己管理行動がQOL,生体データ,医療費に及ぼす影響 : 1年間の前向きコホート研究
  • ジン イショク カンジャ ノ ジコ カンリ コウドウ ガ QOL,セイタイ データ,イリョウヒ ニ オヨボス エイキョウ : 1ネンカン ノ マエムキ コホート ケンキュウ
  • 1年間の前向きコホート研究

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抄録

<p>目的:腎移植患者の自己管理行動がQOLと生体データと医療費に及ぼす影響を1年間の前向きコホート研究で明らかにする.</p><p>方法:腎移植患者225名に,自記式質問紙調査を実施した.自己管理行動の評価に腎移植患者自己管理尺度,健康関連QOLの評価にSF-12を測定した.電子カルテデータより,分析対象者の基本属性と生体データを把握し,レセプトデータの診療報酬請求情報から医療費を算出した.</p><p>結果:分析対象者132名のうち,役割/社会的QOL得点(F(1, 50) = 14.85, p < .001)とトリグリセリド値(F(1, 61) = 9.83, p < .001)において自己管理行動と時期の交互作用を有意に認めた.医療費では,自己管理高群が有意に外来行為明細点数料を削減していた(F(1, 123) = 4.06, p = .044)が,外来医療費総計と医療費総計では有意な差はなかった.</p><p>結論:腎移植患者の適切な自己管理行動がQOLの向上と生体データの維持に効果を及ぼすことが示唆された.</p>

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