若年者と比較した高齢者の座位から歩行までの動作の特徴

  • 和田 直樹
    上尾中央第二病院 リハビリテーション科 国際医療福祉大学大学院 医療福祉研究科 保健医療学専攻 福祉支援工学分野
  • 山本 澄子
    国際医療福祉大学大学院 医療福祉研究科 保健医療学専攻 福祉支援工学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of Older Adults’ Sit-to-walk Movements: A Comparison with Young Adults Focusing on the Pelvis and Thorax
  • 若年者と比較した高齢者の座位から歩行までの動作の特徴 : 骨盤と体幹の動きに着目して
  • ジャクネンシャ ト ヒカク シタ コウレイシャ ノ ザイ カラ ホコウ マデ ノ ドウサ ノ トクチョウ : コツバン ト タイカン ノ ウゴキ ニ チャクモク シテ
  • ─骨盤と体幹の動きに着目して─

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抄録

<p>〔目的〕座位から歩行までの動作において胸郭・骨盤角度の特徴を運動学的に分析し,若年者と高齢者の違いを明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕若年者14名と高齢者12名を対象に,3軸傾斜計・荷重スイッチシステム・ビデオカメラレコーダーにて座位からの歩行動作を計測した.〔結果〕高齢者は若年者と比較して一歩目離地時(foot off: FO)に胸郭・骨盤前傾角度が小さく,離殿からFOまでの時間が長かった.高齢者のFO時胸郭前傾角度・FOまでの骨盤前傾角度変化量とFunctional Reach Testに正の相関があった.〔結語〕両群ともに胸郭・骨盤前傾位で離殿するが,高齢者は前傾位を保持できずFOに至る.起立から歩行に短時間で移行するには胸郭の前傾に加え,骨盤の前傾が必要であることが新たにわかり,バランス機能の低下により若年者と異なる動作戦略に至ったと考えられる.</p>

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参考文献 (13)*注記

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