自己抗原認識免疫細胞への薬物送達と 多発性硬化症治療

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  • 清水 広介
    浜松医科大学 光尖端医学教育研究センター フォトニクス医学研究部 分子病態イメージング研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of multiple sclerosis with DDS drug targeting to autoantigen-recognizing immune cells
  • ジコ コウゲン ニンシキ メンエキ サイボウ エ ノ ヤクブツ ソウタツ ト タハツセイ コウカショウ チリョウ

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抄録

多発性硬化症(MS)は中枢神経系において自己免疫性の炎症性脱髄を引き起こす神経免疫疾患であり、根本的な治療法はなく、免疫抑制効果により症状の進行や再発を抑える疾患修飾薬(DMDs)の使用が基本的な治療法となっている。本稿では、MS治療の現状と現在わが国にて使用されているDMDsを紹介し、その作用機序についても解説する。また、MS治療薬開発におけるDDS技術導入の最近の取り組みについても簡単に紹介したい。さらには筆者が以前から進めている、免疫抗原を表面修飾したリポソームを薬物キャリアとして用いた免疫疾患治療研究についてデータを含めて解説するともに、自己抗原認識免疫細胞への標的化DDSによるMS治療についてもデータを紹介する。

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