シマグワ葉パウダーを配合したパンの血糖値上昇抑制効果

  • 久米 大祐
    沖縄大学人文学部健康スポーツ福祉専攻
  • 喬 穎
    京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻
  • 中山 珠里
    京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻
  • 保川 清
    京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻
  • 島尻 佳典
    医療法人太平会キンザー前クリニック
  • 伊東 昌章
    沖縄工業高等専門学校生物資源工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Inhibitory Effect of Bread Containing Powdered <i>Morus australis</i> Leaves on Postprandial Elevation of Blood Glucose
  • シマグワ ヨウ パウダー オ ハイゴウ シタ パン ノ ケットウチ ジョウショウ ヨクセイ コウカ

この論文をさがす

抄録

<p>本研究では, シマグワ (Morus australis) 葉から製造したパウダーを配合したパン (シマグワパン) の血糖値上昇抑制効果を検証することを目的とした。実験1では, シマグワパンの機能性解析として, 1-デオキシノジリマイシン (1-DNJ) 含有量, α-アミラーゼ[3.2.1.1]およびマルターゼ[3.2.1.20]阻害活性を評価した。実験2では, 健常成人を対象として同パンの食後血糖値上昇に対する抑制効果を検証した。実験1の結果, 製パン時に1-DNJ含有量は減少するものの, シマグワパンには1-DNJが残存していることが示された。シマグワ葉パウダーにα-アミラーゼ阻害活性は認められなかった。シマグワパンは, シマグワ葉パウダーそのものよりもマルターゼに対する50%阻害濃度は高値を示すものの, マルターゼ阻害活性を保持していた。実験2の結果, シマグワパンを摂取した後は, 通常のパンを摂取した後よりも, 血糖値およびインスリン値の上昇が抑制された。本研究の結果から, シマグワパンの血糖値上昇抑制効果が明らかとなった。</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (10)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ