環境問題に対処する政治的主体の形成

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  • Active Agents of Environmental Policy
  • カンキョウ モンダイ ニ タイショスル セイジテキ シュタイ ノ ケイセイ

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抄録

<p>自由主義経済が公正を保つには,自由競争を維持するための余剰が不可欠である.市場経済は,価格に関しては自動調整機能をもってはいるが,その機能は資源と廃棄物の総量を少なくする方向には働かない.石油国家では国民は他の国と比べて貧困である.その原因は,国家収益の配分が偏っているからであるが,国家の偏りを修正するような動きが石油国家ではおこりにくい.日本では,内閣が国民に対する指導性をほとんど失って,市場経済の内部から生まれてくる,エネルギー消費を増大さえようとする圧力を押さえることができない.近づいてくる危険に対処するだけの主体の形成に失敗しているという点では,資源のない日本と資源だけで生きている産油国が,同じ運命を担っている.</p>

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