公共交通機関の有効活用によるCO₂削減の可能性

• 田中 健太

  横浜国立大学大学院国際社会科学研究科

• 中野 牧子

  名古屋大学大学院環境学研究科

• 馬奈木 俊介

  横浜国立大学大学院国際社会科学研究科

書誌事項

タイトル別名

• Reduction of CO₂ Emissions by Utilizing Public Transportation Systems
• 公共交通機関の有効活用によるC02削減の可能性
• コウキョウ コウツウ キカン ノ ユウコウ カツヨウ ニ ヨル C02 サクゲン ノ カノウセイ

抄録

京都議定書の発効以後，先進国では様々な温暖化対策が行われている．しかし運輸部門における二酸化炭素（CO₂）の排出抑制は進んでおらず，日本も同様に十分な対策が行われていない．この運輸部門において,CO₂排出量を増加させている最大の要因は自家用車の利用の増加にあると考えられる．そのため自動車の利用を抑制する必要性がある．その手段として，しばしば鉄道やバスといった公共交通機関の利用促進が提案されている．しかし，実際のデータを使い，公共交通機関の利用促進が自動車の利用を抑制し，CO₂排出量をどの程度削減する効果があるかは分析されてこなかった． そこで本論文では環境クズネッツ仮説のモデルを応用し，パラメトリックモデルである固定効果モデルとノンパラメトリックモデルを用い，鉄道とバスを利用することによるCO₂削減効果を推計した．推計の結果，鉄道において輸送人員数が伸びることにより，ある程度のCO₂の削減効果が期待されることが頑強に実証された．

収録刊行物

• 環境経済・政策研究

  環境経済・政策研究 1 (2), 76-87, 2008-07-25

  環境経済・政策学会

キーワード

• モーダルシフト
• 公共交通機関
• 地球温暖化
• 環境クズネッツ曲線
• ノンパラメトリック分析

詳細情報

• CRID: 1390005822567126016
• NII論文ID: 130007993800
• NII書誌ID: AA12295687
• DOI: 10.14927/reeps.1.2_76
• ISSN: 21882495
• ISSN: 18823742
• NDL書誌ID: 9674061
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9674061
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可