空間的視点取得と他者の心的経験の推測との関連

DOI
  • 神原 歩
    京都先端科学大学
  • 武藤 拓之
    京都大学こころの未来研究センター 立命館大学OIC総合研究機構

書誌事項

タイトル別名
  • A link between spatial and social perspective taking
  • An investigation with the illusion-of-transparency paradigm
  • 透明性錯覚パラダイムを用いて

抄録

<p>「相手の立場にたつ」という言葉は、相手の心的経験を推測することを意味する。比喩ではなく文字通り受け取るなら、相手の(物理的な)立ち位置からの眺めを推測すること(空間的視点取得)を意味するだろう。これまでの研究結果を概観すると、これら空間的視点取得と他者の心的経験推測とのプロセスは、自分の経験(見え)を初期値とし、そこから調整して自分のそれとは異なる他者の経験(見え)を推測するという共通点が認められる。そこで本研究は、空間的視点取得能力と、他者の心的経験の推測が正確さには関連があると仮説を立て、それを検討した。学部生45名を対象に、透明性錯覚の実験パラダイムを用いて、各参加者の他者の心的経験の推測の正確さを測定した。続いて、空間的視点取得課題を行った。その結果、空間的視点取得課題成績が高い人ほど、他者の心的経験の推測が正確であることが示唆された。</p><p></p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390850313415968128
  • NII論文ID
    130007998875
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2020.0_64
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ