凍害による劣化深度を考慮したRC橋脚のせん断解析モデル

• 金澤 健

  北海学園大学 工学部社会環境工学科

• 牛渡 裕二

  株式会社構研エンジニアリング

書誌事項

タイトル別名

• KINEMATIC MODEL COMBINED WITH FREEZE-THAW DEPTH FOR SHEAR-CRITICAL RC BRIDGE PIER

抄録

　極限解析の上界定理を用いて，凍害による材料劣化が生じたRC柱部材に対し，実験結果の回帰式等を用いずにせん断耐力を解析的に算定可能な力学モデルを構築した．構築したモデルは，実橋のコンクリートコアから取得した劣化深度に基づいて変位場を分割することで，劣化域のせん断耐力への寄与を評価することが可能である．凍結融解促進試験後にせん断破壊を生じた11体の実験結果との比較により，構築したモデルが±20%の算定精度を有していることを確認した．さらに，著しい凍害が顕在化した既設RC道路橋の橋脚のせん断解析を行い，劣化深度を指標とした力学的合理性のある健全度評価の可能性を示した．

収録刊行物

• 土木学会論文集E2（材料・コンクリート構造）

  土木学会論文集E2（材料・コンクリート構造） 77 (1), 15-24, 2021

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• frost damage
• freeze-thaw depth
• RC column
• shear strength
• upper bound theorem
• existing RC bridge pier

詳細情報

• CRID: 1390287441187638016
• NII論文ID: 130008000781
• DOI: 10.2208/jscejmcs.77.1_15
• ISSN: 21856567
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejmcs/77/1/77_15/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可