EBウイルス関連胃癌の内視鏡診断と治療

DOI
  • 西川 潤
    山口大学大学院医学系研究科 基礎検査学
  • 柳井 秀雄
    国立病院機構関門医療センター 臨床研究部
  • 坂井田 功
    山口大学大学院医学系研究科 消化器内科学

書誌事項

タイトル別名
  • CLINICAL FEATURES OF EPSTEIN-BARR VIRUS-ASSOCIATED GASTRIC CARCINOMA

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抄録

<p>EBウイルス関連胃癌は胃癌の約10%を占め,胃上部・中部に多く存在し,リンパ球浸潤癌が多い.内視鏡的には,胃体部から噴門部の陥凹を主体とした病巣が多く,陥凹の周囲に境界不明瞭な隆起を伴い,粘膜下腫瘍様の形態を呈する.超音波内視鏡では第3層に境界明瞭な低エコー腫瘤が観察される.EBウイルス関連胃癌はH. pylori感染胃炎を背景に発生し,除菌後にも発生する.EBウイルス関連胃癌は,粘膜下層に浸潤してもリンパ節転移が極めて少なく,内視鏡的切除が適応拡大できる可能性がある.EBウイルスの有無が胃癌の治療法や経過観察に影響を与えるため,EBウイルス関連胃癌を診断する重要性が高まってきている.</p>

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