朝食に着目した幼児の食生活と保護者の食意識の変化―2001年と2017年の比較より

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  • A Comparison of Child Breakfast Consumption Habits and Parental Dietary Awareness in Japan between 2001 and 2017

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抄録

<p> 2001年に, 幼児の朝食摂取状況や生活実態, 保護者の食意識が幼児の食生活とどのように関連しているかを明らかにするために食事調査を実施した. 本研究は, 現在の幼児の食生活状況を把握し, 前回調査結果と比較検討をして保護者の食意識との関連がどのように変化しているか明らかにすることを目的とした. 調査は2001年と2017年にA市の幼稚園と保育園の幼児とその保護者に実施した. 無記名自記式質問紙調査は, 留め置き調査法とした. 有効回答数は387人 (67.7%, 2001年) と381人 (84.7%, 2017年) であった. 2017年の調査では, 幼児の生活規則性はより高くなり, 98%の幼児が毎朝朝食を摂取していて, 幼児における朝食の食事形態は多様化していたことが明らかになった. 保護者の食生活評価は高く, 改善意欲も高かった. 保護者の食事意識を4つのグループに分類することができ, 2001年の調査の結果と比較すると「食生活健全グループ」に分類された保護者の割合が増加していた. 今後は, 朝食の質についての検討が必要と思われる.</p>

収録刊行物

  • 日本家政学会誌

    日本家政学会誌 72 (3), 128-139, 2021

    一般社団法人 日本家政学会

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