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- 小山 良太
- 福島大学 経済経営学類
Bibliographic Information
- Other Title
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- ノウギョウ フッコウ ト ジョウホウ
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Abstract
<p>本稿では、農産物検査体制を詳述し、今後の風評対策の在り方について議論する。事故から5年が経過した現在、福島県の農産物の安全性は回復したが、風評被害の問題はなくなっていない。そこには、国からの原子力災害の総合的な報告書が出されていないこと、法律に基づく生産段階からの管理制度に課題があることが確認できる。</p><p>また、風評被害がなくならない理由として、(1)消費者には、影響評価を行う前提になる基準値が明確でないと受け取られていること、(2)個別の評価や判断を行うための調査精度の水準が地域によって異なることがあげられる。情報に関しては、基準値超えの農作物がなくなったことの結果は報道されるものの、それに至る経過や理由が人々に認識されていない可能性がある。</p><p>農業復興のためには、こうした諸問題を克服することが必要である。また、それを一つの機会と捉えられるのならば、豊かな農業地帯である福島は、放射能汚染を超えて世界随一の管理体制のもと、安全でおいしい生産物を担う県であると打ち出していける可能性もある。</p>
Journal
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- Journal of Disaster Information Studies
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Journal of Disaster Information Studies 14 (0), 63-70, 2016
Japan Society for Disaster Information Studies
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390850490579691904
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- NII Article ID
- 130008019792
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- NII Book ID
- AA11903299
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- ISSN
- 24337382
- 13483609
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- NDL BIB ID
- 027613987
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- Abstract License Flag
- Disallowed