生活習慣病の予防や改善を目指した時間栄養学

DOI Web Site Web Site 参考文献15件 オープンアクセス
  • 大石 勝隆
    国立研究開発法人産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門 食健康機能研究グループ 東京理科大学大学院 理工学研究科 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 筑波大学 グローバル教育院

書誌事項

タイトル別名
  • Chrono-nutrition Studies on Metabolic Diseases
  • セイカツ シュウカンビョウ ノ ヨボウ ヤ カイゼン オ メザシタ ジカン エイヨウガク

この論文をさがす

抄録

<p>健康の維持増進を目的とした従来の栄養学は,食品の栄養成分に焦点を当てた,食事の質と量に関する研究が中心であった。一方,食物の消化,吸収,代謝機能には日内リズム(サーカディアンリズム)が存在し,睡眠覚醒リズムや体温のリズムなどとともに,体内時計によって制御されている。従って,これらのサーカディアンリズムの乱れは,睡眠障害や生活習慣病などの様々な疾患を引き起こすことが知られている。最近になって,時間栄養学という研究分野が注目されている。時間栄養学とは,食品の機能性を利用した睡眠の改善や,生体リズムを利用した食リズムの改善などによって健康機能の向上を目指す学問のことである。本稿では,時間制限摂食による糖尿病や肥満症などの生活習慣病の改善効果について最近の知見を紹介する。</p>

収録刊行物

  • Oleoscience

    Oleoscience 21 (4), 121-127, 2021

    公益社団法人 日本油化学会

参考文献 (15)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ