自己肝にて生存する思春期・青年期胆道閉鎖症患者が自ら療養生活を整えていくプロセス

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  • Examining How Adolescent and Young Adult Patients with Biliary Atresia Survive with Their Native Liver to Organize Their Daily Lives

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抄録

目的:本研究は,自己肝にて生存する思春期・青年期胆道閉鎖症患者が,どのようにして療養生活への関心を高め,自ら療養生活を整えていくのか,そのプロセスを明らかにすることを目的とした。方法:17〜25歳の患者9名を研究参加者としたインタビューから得たデータを,M-GTAを用いて分析した。結果:患者が主体となって自ら療養生活を整えられるようになるには,病気や治療の不確かさの中で,患者が現在の生活と将来への関心を高めつつ,生活調整の経験を積み重ねる必要があること,さらに,親が生体肝ドナーとなる可能性によって複雑化する親への感情,愛着の再確認がプロセスに果たす役割も明らかになった。結論:看護者は,患者が自ら療養生活を整えていくプロセスを見守る姿勢を持ちながら,プロセスの滞りを察知し,確率論的思考の導入,患者が現在コントロールできていることに目を向けられる促し等の看護を提供していく必要がある。

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