体表面の膨隆や出血症状を示すアユから分離された<i>Aeromonas hydrophila</i>の性状および病原性

DOI 日本農学文献記事索引 Web Site Web Site 参考文献9件
  • 永井 崇裕
    広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター

書誌事項

タイトル別名
  • Characterization and Pathogenicity of <i>Aeromonas hydrophila</i> Isolates from Diseased Ayu <i>Plecoglossus altivelis</i> Showing Hemorrhagic and Swelling Lesions on the Body Surface
  • 体表面の膨隆や出血症状を示すアユから分離されたAeromonas hydrophilaの性状および病原性
  • タイヒョウメン ノ ボウリュウ ヤ シュッケツ ショウジョウ オ シメス アユ カラ ブンリ サレタ Aeromonas hydrophila ノ セイジョウ オヨビ ビョウゲンセイ

この論文をさがす

抄録

<p>2017年8月に広島県の養殖場において，細菌性冷水病に似た体表面の出血症状を示すアユの大量死が発生した。検査した全ての死亡魚の腎臓や体表出血部の筋肉から，運動性エロモナス症原因細菌であるA. hydrophilaが分離された。分離菌株の生化学的性状や薬剤感受性は，既報のアユ分離株と大部分が一致したが，病魚の症状は過去の事例と異なった。19および24°Cの飼育水で人為感染実験を実施したところ，両水温ともに症状を示さない状態で死亡魚が見られ，24°Cではより高い病原性が認められた。本結果は，本症例の病原体はA. hydrophilaであり，細菌性冷水病対策として昇温治療が実施されていた場合，被害がより大きくなっていたことを示唆している。</p>

収録刊行物

  • 魚病研究

    魚病研究 56 (1), 14-17, 2021-03-15

    日本魚病学会

参考文献 (9)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ