公園を活用した保育施設の開設反対事例の実態分析と考察

書誌事項

タイトル別名
  • The Study of Opposition Cases against the Opening of Nursery Facilities using Park in Residential Area
  • Based on interview surveys with the governments and residents
  • 行政と住民へのインタビュー調査をもとに

抄録

<p>近年、保育施設の開設を巡って地域社会から反対の声があがっている状況を踏まえ、本稿では特に住宅市街地内の公園を活用して施設を整備した際に地域社会から反対の声があがった事例に着目する。そして、行政の保育施設整備担当者と住民へのインタビュー調査をもとに整備の実態を明らかにした上で、整備の手続きや要件について考察する。具体的には、各事例について、保育施設整備に関する自治体の計画、公園の状況(空間面・利用面)、施設計画、行政が当該公園を選択した理由と経緯、地域住民への計画公表から収束までの経緯、争点と対応、開設後の状況に着目して、整備の実態を明らかにした。最後に、地域住民参加型の計画プロセスの必要性、公園の利用実態や場所の価値の把握の必要性、残された公園の管理運営や代替公園の整備もあわせて計画する必要性という観点から整備の手続きと要件を考察した。</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 56 (1), 113-121, 2021-04-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (1)*注記

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