ワクチンの筋肉注射手技の国内における問題点:末梢神経損傷およびSIRVAについて

DOI
  • 仲西 康顕
    奈良県立医科大学整形外科学教室 奈良県立医科大学臨床研修センター
  • 面川 庄平
    奈良県立医科大学整形外科学教室 奈良県立医科大学手の外科学講座
  • 河村 健二
    奈良県立医科大学整形外科学教室 奈良県立医科大学玉井進記念四肢外傷センター
  • 清水 隆昌
    奈良県立医科大学整形外科学教室
  • 倉田 慎平
    奈良県立医科大学整形外科学教室
  • 田中 康仁
    奈良県立医科大学整形外科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Issues around intramuscular administration of vaccine in Japan: Peripheral nerve injury and SIRVA

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抄録

<p>肩や上腕部での筋肉注射による局所の運動器の合併症として,腋窩神経や橈骨神経の障害が報告されている.さらに筋肉注射としてワクチンが従来投与されてきた海外では,三角筋下滑液包内への不適切な注入によると考えられるSIRVA(Shoulder Injury Related to Vaccine Administration)が2010年頃より問題となっている.新型コロナワクチンの接種のため筋肉注射の機会が増えるに従い,これらの問題が国内でも増加することが危惧される.不適切な部位への投与を避けるために理解すべき解剖構造と,我々が適切と考える三角筋内への筋肉注射部位について述べる.</p>

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