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抄録
<p>大腿骨転子部骨折は早期手術を行うことが推奨されているが,休薬による待機を余儀なくされていることが多い.当院において抗血栓薬内服患者の早期手術の安全性についての検討を行った.2017年1月~2018年12月に当院で大腿骨転子部骨折に対して骨接合術を施行した197例のうち,年齢・術前待機日数・手術時間・術中出血量・輸血量・術前と術翌日と術後1週Hb値・死亡率の記載が確認できた157例を対象とし,抗血栓薬の内服群,内服休薬群,非内服群にわけて比較検討を行った.結果は術前待機日数と手術時間は休薬群が他の2群と比較し有意に延長したが,術中出血量・輸血量・術前から術後1週間のHb値推移は3群間で有意差を認めなかった.抗血栓薬は休薬せずに早期に手術を行うことが可能であると考えられる.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 70 (1), 15-18, 2021-03-25
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390850810585809664
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- NII論文ID
- 130008031753
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可