大腿骨頚部骨折に対するFemoral Neck System(FNS)の短期治療成績

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抄録

<p>当院のFemoral Neck System(以下FNS)の短期治療成績について評価したので報告する.対象は2018年6月~2019年12月までに非転位型大腿骨頚部骨折に対してFNSで骨接合を行い術後半年以上経過観察できた14例(男性2例,女性12例,平均年齢76.9歳)とした.各症例の骨折型,術前待期期間,抗血栓薬内服の有無,手術時間,術後歩行能力の変化,術前後合併症の有無,X線学的評価を行った.骨折型は全例非転位型で4例で合併症を認め,3例で再手術を行った.合併症を生じた原因に関して調査を行い正面像でのGarden Aliment Index(以下GAI)185°以上,骨塩定量検査の低値による骨脆弱性が骨接合術後成績不良との関連している可能性があった.今後,長期において同様の評価を続けていくことや,今回得られた問題面への対策が課題と考える.</p>

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