体圧分布に応じた独立エアセル制御機能を有するエアマットレスの開発と評価

DOI
  • 堀 紀子
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学 / 創傷看護学分野
  • 玉井 奈緒
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学 / 創傷看護学分野
  • 野口 博史
    東京大学大学院医学系研究科ライフサポート技術開発学(モルテン)寄付講座
  • 仲上 豪二朗
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学 / 創傷看護学分野
  • 須釜 淳子
    金沢大学医薬保健学総合研究科保健学専攻
  • 森 武俊
    東京大学大学院医学系研究科ライフサポート技術開発学(モルテン)寄付講座
  • 真田 弘美
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学 / 創傷看護学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Development and assessment of air mattress with independent air cell pressure control responsive to interface pressure distribution

抄録

<p> 【目的】関節拘縮や骨突出などの特徴を有する日本の寝たきり高齢患者は、褥瘡発生の危険性が高いことが知られている。これらの特徴は局所的な体圧上昇を招く。この問題を解決するために、われわれは持続体圧モニタリングを行いながら、局所的に高い体圧を感知し、該当箇所のエアセル内圧を調整することで体圧分散を行う新たな機能を有するエアマットレスを開発した。本研究の目的は、体圧モニタリングのフィードバックよりエアセル内圧を個別に調整し除圧する部分除圧機能を開発し、健常者での除圧効果を確認することである。【方法】13 名の健常者を対象に、本プロトタイプエアマットレスの部分除圧機能非作動時と作動時の2 条件を設定し、90 度側臥位を保持したときの大転子部の体圧、血流、不快感を群間比較した。倫理的配慮は施設の倫理審査委員会の承諾を得て行った。 【結果】健常者では、部分除圧を行うことで最大体圧値の軌跡が移動していた。さらに部分除圧が作動することで局所の血流の回復もみられた。また部分除圧作動により痛みによる不快感の減少が認められた。有害事象は認められなかった。【結論】健常者では部分除圧機能による除圧効果が確認でき、褥瘡予防に役立つ可能性が示された。今後は骨突出を有する寝たきり高齢者への適応について検討する必要がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390006385656199168
  • NII論文ID
    130008032018
  • DOI
    10.32201/jpnwocm.20.3_300
  • ISSN
    18842321
    1884233X
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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