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- 大日 義晴
- 西武文理大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Do Foster Parents Consider Their Foster Children Family Members?
- サトオヤ ニ トッテ サトゴ ワ 「 カゾク 」 カ?
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抄録
<p>本稿の目的は,養育里親における家族認知の実態とその規定要因を明らかにすることを通じて,わが国の養育里親の関係構造とその課題を析出することである.分析には「養育里親の登録・研修・支援に関する調査」データにおける,現在受託中(n=1,276),および,すでに委託が終了したケース(n=725)を使用した.分析から,里親の多くが,受託中の里子を「自分の家族の一員」であるとみなしているが,その比率は,措置解除後に大きく低下することが示された.そして,標準的家族に近似するほど家族認知が強まること,また,里親子関係が安定しており,ケアラーの再交代を経ない場合,家族であるという認知が継続することが確認された.里親子に独自な関係性のモデルが不在であり,実親に代わり,子どもを家族とみなすことと養育をおこなうことが同時に要請されることによって,里親は葛藤を経験することが示唆された.</p>
収録刊行物
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- 家族社会学研究
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家族社会学研究 32 (1), 33-46, 2020-04-30
日本家族社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390850932917741056
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- NII論文ID
- 130008037014
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- NII書誌ID
- AN10092691
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- ISSN
- 18839290
- 0916328X
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- NDL書誌ID
- 030488883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可