矮性ネピアグラス(<i>Pennisetum purpureum</i> Schumach)の1番草乾草における飼料特性

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  • 矮性ネピアグラス(Pennisetum purpureum Schumach)の1番草乾草における飼料特性
  • ワイセイ ネピアグラス(Pennisetum purpureum Schumach)ノ 1バンソウ ホシクサ ニ オケル シリョウ トクセイ

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抄録

<p>西南暖地における矮性ネピアグラス(DL)の乾草利用の可能性を明らかにするため,乾物収量,1番草乾草の飼料成分含量および黒毛和種繁殖成牛の採食性を,ローズグラス品種カタンボラ(Rg)乾草と比較調査した.乾物収量では,DLがRgと比べて,1番草で16%,2番草で67%各々高かったが,生育期間が長かったため個体群成長速度(CGR)ではDLがRgに比べて低くなった.水分含量が20%未満となる乾草調製には,Rgでは4日間要した.DLは調製期間が盛夏であったが7日間要した.乾草の飼料成分含量は,DLがRgに比べて,粗タンパク質含量およびin vitro乾物消化率が有意に高く,中性ディタージェントファイバー(NDF)含量およびヘミセルロース含量が有意に低く,長期保存可能な乾草でも良質な粗飼料が調製できた.黒毛和種繁殖成牛4頭による乾物摂取量でみた採食性の評価には,DLとRgには大差なかった.したがって,西南暖地でDLは,青刈り,サイレージ調製,放牧に加えて,乾草調製でも良質な粗飼料を確保できる新たな利用法を提案した.</p>

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