びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を合併した耳下腺Warthin腫瘍の1例

  • 松元 隼人
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
  • 永野 広海
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
  • 馬越 瑞夫
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
  • 川畠 雅樹
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
  • 黒野 祐一
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

書誌事項

タイトル別名
  • A case of diffuse large B-cell lymphoma with Warthin’s tumor in the parotid gland
  • ビマンセイ ダイ サイボウガタ Bサイボウ リンパシュ オ ガッペイ シタ ジカセン Warthin シュヨウ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を合併した耳下腺Warthin腫瘍の1例を経験したので若干の文献的考察を踏まえて報告する.<br>症例は80歳代男性.受診の約2ヵ月前から右耳前部腫脹と疼痛を自覚し,次第に増大傾向を認めた.造影CT検査では,淡く均一に造影される腫瘤性病変を耳下腺に認めた.PET/CT検査では,最大SUV値28.9の異常集積を耳下腺に認めた.一度目の生検では,Warthin腫瘍と診断された.しかし生検部位と異なる耳下腺上方が急速に増大するため,後日再度生検術を施行した.免疫染色では異型細胞はCD20,CD25,CD79aに陽性であり,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(Diffuse large B-cell lymphoma:以下DLBCL)と診断された.以上よりワルチン腫瘍とDLBCLの合併と診断した.

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 33 (2), 65-70, 2020

    日本口腔・咽頭科学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ