問題行動を呈する児童への作業療法士による学校コンサルテーション

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  • 倉澤 茂樹
    福島県立医科大学保健科学部作業療法学科
  • 立山 清美
    大阪府立大学地域保健学域総合リハビリテーション学類
  • 塩津 裕康
    中部大学生命健康科学部作業療法学科
  • 中岡 和代
    大阪府立大学地域保健学域総合リハビリテーション学類
  • 大歳 太郎
    関西医療大学保健医療学部作業療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • School consultations by an occupational therapist for a student with behavioral problems
  • モンダイ コウドウ オ テイスル ジドウ エ ノ サギョウ リョウホウシ ニ ヨル ガッコウ コンサルテーション

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抄録

普通教室に在籍する問題行動を呈する児童に対して，作業療法士（以下，OT）が約1年にわたり10回，保護者・教職員にコンサルテーションを実施した．保護者・教職員の主訴に対し，OTは特性要因図を用い本児の状況を説明し，焦点化すべき目標を協議した．さらにOTは，問題行動を応用行動分析学に基づいて機能分析を行い，具体的な対処方法を助言した．結果，学校生活において，規則違反的行動，注意の問題，思考の問題などの問題行動が減少した．攻撃的行動は，言語による抵抗や拒否は残存していたが，暴力行為は，ほぼ認められなくなった．さらに教室内で過ごせる時間も増加し，課題に取り組む頻度も改善した．

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 40 (3), 359-369, 2021-06-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

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