エリートのイデオロギーと平等観

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タイトル別名
  • Japanese Elite’s Political Ideology and Idea of Equality
  • エリート ノ イデオロギー ト ビョウドウカン

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抄録

<p>グローバル化と 「格差社会」 の進展、統治機構改革などは、エリートの平等観や政策選好をどのように変化させたであろうか。本論文は、1980年の 「エリートの平等観」 調査 (三宅一郎・綿貫譲治・嶋澄・蒲島郁夫. 1985. 『平等をめぐるエリートと対抗エリート』) に倣って2018年に実施した調査の結果をもとに、エリートの平等観や政策選好がどのように変化したかを明らかにしようとするものである。なお、この調査でのエリートとは、国会議員だけでなく、地方議員や経営者、労働組合、メディアなど各種リーダーを含めたものである。</p><p> 本論文では、エリート・レベルのイデオロギー対立とその平等観との連関について、1980年代との比較から検討する。イデオロギーの変容が指摘され、右傾化が論じられている今日において、エリートにおいてもイデオロギー対立の様態が変容しているのかは重要な研究課題といえる。さらに、この約40年の間に生じた 「一億総中流社会」 から 「格差社会」 へという社会変化によって、平等観がイデオロギー対立にどの程度、組み込まれてきているのかについても分析を行う。</p>

収録刊行物

  • 年報政治学

    年報政治学 71 (1), 1_13-1_33, 2020

    日本政治学会

参考文献 (3)*注記

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