自己生成課題に基づく幼児の大きさの比較判断方略の発達過程の検討

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タイトル別名
  • Developmental Process of Children's Comparative Judgment Strategies Using a Self-Generation Task
  • ジコ セイセイ カダイ ニ モトズク ヨウジ ノ オオキサ ノ ヒカク ハンダン ホウリャク ノ ハッタツ カテイ ノ ケントウ

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抄録

<p>図形の大きさの比較判断にはU字型の発達曲線が見られることが指摘されているが,その理由や判断能力・判断方略の発達過程は未解明である.これまでの研究は同時期に異なる年齢の幼児を対象に調査したものであり,また,用いられている課題は2つの図形を提示し,大小を問うもので,発達過程の内実に関する知見が十分に蓄積されているとは言い難い.そこで,2017年度中に4歳になる幼児を対象に,3年間にわたって年2回,タブレット上に提示された図形より大きい・小さい図形を描く課題を用いて,判断能力・判断方略の変化を調べることにした.実施した調査から,提示された図形より大きな図形を描く課題では,横に着目し変化させるが,加齢とともに,横だけではなく縦にも着目し変化させることがわかり,U字型の発達曲線となる要因の一つとして,5歳は一方向から二方向に着目する変化の時期であることが示唆された.</p>

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