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タイトル別名
  • From Private Bequest to Digital Cultural Heritage
  • From Private Bequest to Digital Cultural Heritage: A Report on Recent Developments at the RKD : Netherlands Institute for Art History (Transcription version)
  • A Report on Recent Developments at the RKD - Netherlands Institute for Art History (Transcription version)
  • RKD<オランダ国立美術史研究所>の最新活動報告

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抄録

オランダ王国デン・ハーグ市の国立美術史研究所(RKD)はオランダ国内で最大の美術史情報センターであり、この種の研究所としては世界有数の機関の一つである。本研究所が所蔵するドキュメンテーション資料、図書資料、文書資料は中世末期から現代までの西洋美術に関するものであり、とりわけオランダ美術全般に重点を置く。美術館、大学、オークション・ハウス、その他の美術関連機関および個人研究者、美術商、コレクターから寄せられる様々な要請に応えるため、RKDは情報の収集・保存・提供をめぐる手法と技術の開発に積極的に取り組んできた。取り扱う情報の多くは直接入手したものであり、また研究所への訪問者およびオンライン・ユーザー双方に向けられたものである。実際RKDは大きな建物の地上1階に位置し、一般利用者にとって訪問しやすい便利なロケーションとなっている。一方、RKDのウェブサイト画面では最新ニュース、各種プロジェクト、収蔵資料、データベースが簡素で色彩豊かなデザインにより配されている。本発表では本研究所の過去から現在までの発展を概観する。とくに新データベース・システムである「RKDエクスプロア」、および「RKDモノグラフ」と「レンブラント・データベース」などの特定プロジェクトに焦点を当てる。発表最後にはRKDのデジタルの未来像について言及し、結論に代えたい。

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