特定保健指導の最適介入法の同定を目指した前向き研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Prospective Study Aimed to Identify the Optimal Intervention for Specific Health Guidance:
  • 特定保健指導の最適介入法の同定を目指した前向き研究 : 新潟方式の試作とそのパイロットスタディによる効果の評価
  • トクテイ ホケン シドウ ノ サイテキ カイニュウホウ ノ ドウテイ オ メザシタ マエムキ ケンキュウ : ニイガタ ホウシキ ノ シサク ト ソノ パイロットスタディ ニ ヨル コウカ ノ ヒョウカ
  • Trial Production of Niigata Method and Evaluation of Its Effect by Pilot Study
  • ―新潟方式の試作とそのパイロットスタディによる効果の評価―

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抄録

<p>目的:2018年度より特定健診・特定保健指導も第3期を迎え,「柔軟な運用による特定保健指導のモデル実施(以下モデル実施と略す)」が設けられた.このモデル実施を用いた新たな特定保健指導「新潟方式」を確立するために,現状の保健指導180ポイントにおいて,その効果に有効下限閾値があるのかを検証した.</p><p>方法:対象は,2018年4月から12月までに特定健診を受けた人で,特定保健指導の積極的支援の対象者202人.A群 0ポイント,B群 20ポイント,C群 100ポイント,D群 180ポイントの4群に分け,保健指導終了の3ヵ月後の実績評価時に,腹囲2.0cm以上かつ体重2.0kg以上相当に減少した者(達成者)の割合を群間比較し,有効下限閾値の有無を検討した.また翌年の特定健診データとも比較検討し,その特定保健指導効果の持続性も確認した.</p><p>結果: 実績評価時の達成者の割合については,A群20.4%,B群36.0%,C群28.0%,D群12.5%であり,BとD群間のみ有意差が認められた.実績評価時の達成者が翌年も達成者のままでいた人はA群80.0%,B群88.9%,C群92.3%,D群100%であり,群間に有意差はなかった.</p><p>結論:実績評価時において,保健指導の効果にはポイント数に依存する関係は存在せず,有効下限閾値は存在しなかった.また,翌年も特定保健指導の効果が持続していた.</p>

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