ナノ構造体を活用するプラズモン触媒の設計

• 山下 弘巳

  大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻 京都大学触媒・電池元素戦略研究拠点 大阪大学先導的学際研究機構触媒科学イノベーション研究部門

• 森 浩亮

  大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻 京都大学触媒・電池元素戦略研究拠点 大阪大学先導的学際研究機構触媒科学イノベーション研究部門

• 桑原 泰隆

  大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻 京都大学触媒・電池元素戦略研究拠点 大阪大学先導的学際研究機構触媒科学イノベーション研究部門 （国研）科学技術振興機構

書誌事項

タイトル別名

• Design of Plasmonic Catalysts Utilizing Nanostructures

抄録

本総説では，局在表面プラズモン共鳴により可視光照射下で機能するナノ粒子やナノシートなどナノ構造制御したプラズモン触媒の設計，および高効率水素生成反応への応用に関して述べる。マイクロ波加熱とメソポーラスシリカの細孔構造を利用することで，形状・サイズ・色彩を制御したプラズモンAgナノ粒子触媒を合成できる。さらに，Pdなどの活性サイトと融合することで，光照射下でのアンモニアボランからの水素生成反応に高活性を示す。また，金属有機構造体（MOF）とプラズモンAuPdコアシェルナノ粒子を融合させた触媒は，可視光照射によりギ酸からの水素生成反応を促進する。一方で，汎用元素を利用したプラズモン材料の探索においては，構造内に酸素欠損や水素を導入した還元型モリブデン酸化物（H_xMoO_3−y）ナノシートが可視光から近赤外光域の幅広い波長の光に応答して表面プラズモン共鳴を発現し，アンモニアボランからの脱水素などの触媒特性を増強できることを見出した。

収録刊行物

• Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｊａｐａｎ　Ｐｅｔｒｏｌｅｕｍ　Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ

  Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｊａｐａｎ　Ｐｅｔｒｏｌｅｕｍ　Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ 64 (4), 155-165, 2021-07-01

  公益社団法人 石油学会

キーワード

• Plasmonic catalyst
• Hydrogen carrier
• Silver nanoparticle
• Reduced molybdenum oxide nanosheet

詳細情報

• CRID: 1390570022237428864
• NII論文ID: 130008060577
• NII書誌ID: AA11590615
• DOI: 10.1627/jpi.64.155
• ISSN: 1349273X
• ISSN: 13468804
• NDL書誌ID: 031595150
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I031595150
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpi/64/4/64_155/_pdf
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可