デッドリフティングにおける自律神経機能

DOI
  • 蜂須 貢
    昭和大学スポーツ運動科学研究所 昭和大学薬学部臨床薬学講座薬物治療学部門
  • 大林 真幸
    昭和大学スポーツ運動科学研究所 昭和大学薬学部臨床薬学講座薬物治療学部門
  • 船登 雅彦
    昭和大学スポーツ運動科学研究所 昭和大学歯学部スペシャルニーズ口腔医学講座顎関節症治療学部門
  • 芳賀 秀郷
    昭和大学スポーツ運動科学研究所 昭和大学歯学部歯科矯正学講座
  • 上間 裕二
    株式会社ジンズ
  • 三邉 武幸
    昭和大学スポーツ運動科学研究所
  • 向後 麻里
    昭和大学薬学部臨床薬学講座薬物治療学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Autonomic function after deadlifting

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抄録

<p>高度な集中力をもって被検者がパフォーマンスを発揮する場合に自律神経活動がどの様に変化するかを明らかにすることを目的として,デッドリフト(DL)直後の自律神経機能の変化を検討した.被検者は常時ウエイトトレーニングを行っている10名(30.0±15.0歳)とした.DLの重量は本人の最大挙上重量の90%(90%max)を基準とし,初日の2回と1週間以上間隔をあけた2日目の1回,計3回それぞれ行った.また,最大挙上重量の90%±5 kgの3重量における自律神経機能への影響を検討した.自律神経機能は心電図を自律神経機能解析ソフト「きりつ名人((株)クロスウエル)」で解析した.測定項目は安静座位時2分間のCVRRとccvL/H,立位時のΔCVRRとΔccvL/Hおよび立位継続時1分間のccvHFである.90%maxのDLの自律神経機能への影響を間隔をあけ3回観察したが有意差は認めなかった.90%max±5 kgのデッドリフトでは重量依存的に心拍数が増加し,90%max−5 kg時の心拍数増加と比較して+5 ㎏で有意な増加を認めた.きりつ名人スコアは90%max−5 kgと比較して90%max時で有意に値を低下し,自律神経機能のバランスの崩れを認めた.</p>

収録刊行物

  • 自律神経

    自律神経 58 (2), 187-192, 2021

    日本自律神経学会

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