森林における福島原発事故由来放射性 Cs の現状
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- 小林 政広
- 森林総合研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Distribution and dynamics of FDNPP-derived radiocesium in forests in Japan
- シンリン ニ オケル フクシマ ゲンパツ ジコ ユライ ホウシャセイ Cs ノ ゲンジョウ
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抄録
東京電力福島第一原発事故から 5 年以上が経過したが森林の放射能汚染の影響は続いている.森林に流入した放射性セシウム(Cs)は,高い割合で樹冠に捕捉され,その後,主に林内雨およびリターフォールとして林床に移動した.事故から 5 年経過した時点では,放射性 Cs の大部分が鉱質土壌の表層部に集積している.このような森林では,リター層を除去する除染の効果は,2011 年と比べて 2015 年では半分程度と見積もられた.土壌水中の放射性 Cs 濃度は林内雨に比べて 1 オーダー以上低く,深度の増加により急激に低下した.このことは植物が吸水する深度によって取り込まれる放射性 Cs 量が大きく変わることを意味する.森林からの放射性 Cs の流出量は,森林内での移動量より小さく,年間あたりでは沈着量の 1 パーセントに満たない.森林は流入した放射性 Cs を流出させにくい生態系と言えるが,このことは放射性 Cs がいつまでも森林に留まることも意味している.
収録刊行物
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- 土壌の物理性
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土壌の物理性 135 (0), 41-46, 2017
土壌物理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390007216691742208
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- NII論文ID
- 130008063932
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- NII書誌ID
- AN00347581
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- ISSN
- 24352497
- 03876012
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- NDL書誌ID
- 028108536
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可