フィンランドの小学校英語教科書におけるプラクティスの分析

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  • An Analysis on the Practice Provided in English Textbooks Used in Finnish Primary Schools
  • フィンランド ノ ショウガッコウ エイゴ キョウカショ ニ オケル プラクティス ノ ブンセキ

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抄録

日本の学習指導要領の英語の文法項目においては,文法知識を実際に活用できる指導が謳われているが,実際には十分な言語活動が行われているとは言い難い。その要因の一つには日本の教科書の中で,文法定着のための言語活動が十分に保証されていないことがあげられる。本研究は,学校での外国語教育が成果をあげていると言われているフィンランドの外国語教育に注目し,フィンランドの小学校英語教科書では学習者のコミュニケーション能力の育成のためにどのようプラクティスが使われているかを分析することを目的とした。分析の結果,フィンランドの教科書には,1)質的・量的に豊富なプラクティス,2)学年内・学年間で反復して学べるプラクティス,3)語彙・文法が組織的に結びつけられたプラクティスが提供されており,これらのプラクティスを通して,教室内で英語を使用する機会を持たせ,学習者の英語コミュニケーション能力の涵養を目指していることがわかった。

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