理科授業における形成的アセスメントに基づく学習評価に関する質的研究

DOI Web Site 参考文献7件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • A Qualitative Research Study Examining an Assessment both for and as Learning in a Science Lesson based on a Strategy of Formative Assessment: Analyzing the Fifth-Grade Unit on the “Dissolution of Substances”
  • ―小学校第5学年「物の溶け方」を事例にして―

抄録

<p>本研究では,形成的アセスメントの実践を行い,教師のフィードバックの様子や子どもの相互評価・自己評価の様子,教師による指導の振り返りや修正・改善する様子を取り上げて質的に分析・評価した。その方法として,Wiliam(2010)の方略と提案に基づいて授業を計画・実践した。方略は(1)学習目標の共有・理解,(2)学習成果の表出,(3)フィードバック,(4)相互評価,(5)自己評価の5つである。小学校第5学年「物の溶け方」を対象に実践した。実践した授業では,教師と子どもが学習目標を共有し,子どもが表現活動により学習成果を表出し,教師がそれを基にしてフィードバックを行っていた。また,学習は子どもの相互評価と自己評価が行われることで進められていた。さらに,教師は自身の指導を振り返り,修正や改善を図ることで,子どもの学習を適切に支援していた。日本の理科教育にWiliam(2010)の方略と提案は援用可能であった。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 62 (1), 159-172, 2021-07-30

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (7)*注記

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