Adsorption of Sodium Dodecylbenzene Sulfonate on Highly Humic Non‒allophanic Andisol at High‒Electrolyte Concentration

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  • Adsorption of Sodium Dodecylbenzene Sulfonate on Highly Humic Non-allophanic Andisol at High-Electrolyte Concentration

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抄録

界面活性剤の吸着特性を明らかにするためには,土壌と水環境中での界面活性剤の挙動の理解が重要である.しかしながら,多腐植質土壌の吸着に関する研究は少ない.本研究では,アニオン性界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸の吸着を検討した.非アロフェン質黒ボク土を用いたのは,この土が多量の腐植質を含み,負荷電のみを有するためである.その結果,土粒子と界面活性剤の間には,電気的には反発力だけが生じる.吸着量は,土粒子表面近傍の電場を遮蔽し疎水的反応を強調するため,100 mmol L-1NaCl の電解質濃度下で測定した.吸着等温線には Langmuir‒Freundlich‒Hill の式を用いて分析した.ドデシルベンゼンスルホン酸の吸着量は,低濃度領域において濃度の上昇とともに急激に増大した.この急激な増大は,吸着された界面活性剤の炭素鎖間の疎水性相互作用による協同吸着を示唆した.吸着量は土粒子と界面活性剤の間の静電的反発が減少するために,低 pH でより高い値となった.直鎖型炭素鎖を持つドデシルベンゼンスルホン酸の吸着は炭素鎖構造の違いにより,分岐型のそれよりも高い値を示した.

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