地域通いの場に参加する高齢者におけるフレイルの実態といきいき百歳体操効果の縦断的検討~大阪府能勢町いきいき百歳体操効果検証~
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Iki-Iki Hyakusai Taiso on the prevention of progression of frailty in Nose Town, Osaka Prefecture
- チイキ カヨイ ノ バ ニ サンカ スル コウレイシャ ニ オケル フレイル ノ ジッタイ ト イキイキ モモトセ タイソウ コウカ ノ ジュウダンテキ ケントウ : オオサカフ ノセマチ イキイキ モモトセ タイソウ コウカ ケンショウ
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抄録
<p>目的:“いきいき百歳体操”は住民への介護予防の取り組みの一つとして,全国で広く実施されている体操である.本研究では,身体機能への効果についての検証を行うことを目的とし,合わせて主観的健康感への影響,社会活動との関連についても検討することとした.方法:本研究は,2015年10月~2019年6月の期間に,大阪府能勢町において,介護予防事業として実施されている,いきいき百歳体操に参加した町民を対象とした.初回から半年ごとに体力測定,基本チェックリスト,いきいき百歳体操支援アンケートを実施しており,体力測定については初回と1年後のデータを比較した.体力測定項目は,5 m間最大歩行,Time Up and Go Test,5回立ち上がり時間,握力である.対象者におけるフレイル状態有無は基本チェックリストを用いて判定した.性別,フレイル有無別に体力測定結果を比較した.結果:本研究期間にいきいき百歳体操に一度でも参加し,調査を行えたのは1,028人であった.女性が766人(74.5%)と多く,平均年齢は72.6±8.0歳,506人(49.2%)が前期高齢者であった.データの揃っている464名において,体力測定での測定値の変化について,初回と1年後を比較したところ,4項目すべてで有意な改善を認めた.主観的健康感が良いと回答した者は,初回の29.1%から半年後には45.4%に増えていた.毎月1回以上参加している社会活動については,半年後,1年後に,老人クラブ,ボランティア活動など一部の社会活動への参加割合が増加していた.結論:いきいき百歳体操は地域在住高齢者の身体機能を維持・改善させることが示唆された.加えて,体操参加により,主観的健康感が高まり,社会活動も活発化する可能性があり,特に高齢化の進む地域や自治体において推奨される介護予防事業であると考えられた.</p>
収録刊行物
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- 日本老年医学会雑誌
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日本老年医学会雑誌 58 (3), 459-469, 2021-07-25
一般社団法人 日本老年医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390570777737267968
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- NII論文ID
- 130008084900
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- NII書誌ID
- AN00199010
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- NDL書誌ID
- 031700455
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- ISSN
- 03009173
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- PubMed
- 34483174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可