The Current Situation of Solar Home System Usage and Problems Due to Its Inappropriate Uses in Unelectrified Areas of Tanzania

Bibliographic Information

Other Title
  • タンザニア未電化地域における小規模な太陽光発電の利用実態と不適正利用による問題

Abstract

<p>太陽光発電による小規模な独立型電源(Solar Home System、以下SHS)は系統電力網が整備されていない地域で、安価に再生可能エネルギーによる電化が可能と期待され、アフリカ農村において2000年頃から急速に普及が進んでいる。しかし、SHSの世帯レベルの電気の利用状況に着目した事例研究は少なく、住民が問題を抱えるに至る要因やそれによって農村住民にもたらされる影響は明らかにされていない。そこで本稿では、タンザニア南西部の農村での現地調査をとおして、SHSの普及状況と不適正利用の実態とその要因を明らかにした。調査はSHSを所有する32世帯とSHS販売者へのヒアリング調査、およびSHSを所有する世帯から10世帯を抽出してデータロガーによる出力測定をおこなった。結果、ほとんどの世帯がシステムの要となるバッテリーの管理に問題を抱えており、そのための経済的損失が示唆された。アフリカの電化状況や関連政策の評価はこのような利用の実態をふまえることが不可欠である。</p>

Journal

  • Africa Report

    Africa Report 59 (0), 110-121, 2021-09-23

    Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization

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