システムログとアプリケーションログを用いた障害起因特定のためのフレームワーク提案

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タイトル別名
  • A framework for detecting causes of system faults based on system log and application log

抄録

<p>本論文ではソフトウェアとインフラストラクチャをシームレスに障害原因を調査し,ソフトウェアエンジニアだけで障害箇所の特定を支援するフレームワークを提案する.近年のシステムはソフトウェアとインフラ,更にクラウド等が複雑に構成されたシステムが多く,運用中における障害特定は容易ではないため障害対応が遅れる問題がある.障害特定が遅れる要因の1つとしてソフトウェア,インフラのどちらに障害原因があるかがわからない事が挙げられる.そこで,本フレームワークでは,サーバに保存されるログを利用する.ログには操作履歴等が保存されるアプリケーションログと,インフラの動作が保存されるシステムログを利用する.アプリケーションログが同一にも関わらずシステムログが異なる場合,そのログの差分から障害原因が特定できる可能性があるというコンセプトをフレームワーク化したものである.更に,提案するフレームワークを実装したツールを作成し,実際の大規模システムに適用した.結果,報告された17個のシステム障害の内,16個のシステム障害でシステムログの差分が確認された.また,2個のシステム障害はツール群の一部のリプレイヤとログトレーサを使うことで原因箇所を特定することができた.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390852482513227520
  • NII論文ID
    130008093007
  • DOI
    10.11309/jssst.38.3_58
  • ISSN
    02896540
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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