多メディア時代における人々のメディア利用と意識

書誌事項

タイトル別名
  • Media Usage Behavior and Consciousness of People in the Current Diversified Media Environment
  • 多メディア時代における人々のメディア利用と意識 : 「全国メディア意識世論調査・2020」の結果から
  • タメディア ジダイ ニ オケル ヒトビト ノ メディア リヨウ ト イシキ : 「 ゼンコク メディア イシキ ヨロン チョウサ ・ 2020 」 ノ ケッカ カラ
  • Findings from the 2020 Nationwide Public Opinion Survey on Attitudes Towards Media
  • 「全国メディア意識世論調査・2020」の結果から

この論文をさがす

抄録

現在は人々の約7割が、テレビを所有し、かつ、ネット機器も使っている。 テレビ(リアルタイム)は約8割の人が毎日のように利用している。YouTubeは「週に3~4日ぐらい」以下の頻度で利用する人が多いが、男若年層(16~29歳)では約7割が毎日のように使う。 ニュース視聴時、30代以上はテレビや新聞などをよく利用する。若年層はテレビやLINEをよく使い、男若年層はYouTube、女若年層はTwitterもよく用いる。娯楽視聴時にも中・高年層は従来のメディアをよく利用し、若年層ではほとんどがYouTubeを使う。 意識面では、「世の中の出来事を知る」点において、テレビの評価が他メディアを引き離している。「癒し・くつろぎ」などの点では評価が様々なメディアに分散し、男若年層はYouTubeを、女若年層はSNSを高く評価している。 テレビやネット動画の視聴時の行動や意識について、「別のことをしながら視聴する」「内容を話題にする」といった行為は、テレビに関しては女性のほうが男性よりも行っているが、ネット動画に関しては男女差がない。視聴するために「時間をやりくり」したり、視聴によって「時間や曜日を意識」したりするのはテレビ視聴時に多いが、若年層ではネット動画視聴時でも約3割が行っている。特定のコンテンツを「待ち遠しく思う」「繰り返し見る」ことは、中・高年層ではテレビ番組に偏っているが、若年層ではテレビ番組でもネット動画でも半数以上が『ある』と答えた。 若年層はジャンルによって視聴メディアを使い分け、「天気予報」「政治・経済・社会」などはテレビ(リアルタイム)で、「音楽」「ゲーム配信・実況」などはYouTubeで、「芸能人・アイドル」などはテレビ(リアルタイム)とYouTubeの2つでよく見る。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ