摂食障害に対する認知行動療法(CBT-E)概説
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- 髙倉 修
- 九州大学病院心療内科
書誌事項
- タイトル別名
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- Overview of Enhanced Cognitive Behavior Therapy
抄録
<p>神経性やせ症,神経性過食症などの摂食障害(ED)は認知における障害であり,本質的には共通した中核的精神病理をもっているという考えに基づき,EDの亜型分類に関わらず適用可能とした認知行動療法がCBT-Eである。世界的には,有効性を示すランダム化比較試験の結果が報告されている。CBT-Eでは,治療者はまず患者の持つ不安に共感し,現在の問題に理解を示しつつ,治療への希望を与えることが不可欠である。その上で,ケースフォーミュレーションを患者と共同で作成し,EDの維持因子を明らかにする。また,自宅では食事のセルフモニタリングと規則正しい食生活の確立を目指す。低体重の患者は,これに加えて体重の回復を目指す。そして,自己評価における体重や体形,それをコントロールすることを過度に評価することにより生じる問題について積極的に取り扱う。治療の終盤には,再発予防策を講じて終了となる。</p><p>良好な治療効果を得るには原法への忠実性も重要とされている。したがって,CBT-Eを実践するには,治療構造や治療技術について熟知する必要があるものと考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本摂食障害学会雑誌
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日本摂食障害学会雑誌 1 (1), 28-36, 2021-06-04
日本摂食障害学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390852870557644032
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- NII論文ID
- 130008108125
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- ISSN
- 24360139
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可