大学時代における災害ボランティア活動の影響に関する基礎的考察

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タイトル別名
  • Impact Analysis of Disaster Volunteer Experience among University Students
  • 大学時代における災害ボランティア活動の影響に関する基礎的考察 : 国際ボランティア学生協会IVUSAを対象としたアンケート調査より
  • ダイガク ジダイ ニ オケル サイガイ ボランティア カツドウ ノ エイキョウ ニ カンスル キソテキ コウサツ : コクサイ ボランティア ガクセイ キョウカイ IVUSA オ タイショウ ト シタ アンケート チョウサ ヨリ
  • ― 国際ボランティア学生協会IVUSA を対象としたアンケート調査より ―

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抄録

日本では、阪神・淡路大震災を契機として、「災害ボランティア元年」と呼ばれるとおり、災害時には多数のボランティアが被災地に駆け付け、救援・支援活動をおこなうようになっている。そうした現場では、とりわけ大学生ボランティアのプレゼンスが大きいと言われている。被災者と大学生ボランティアの関係は、一見すると「片務的な贈与」(学生ボランティアが被災者に与えるだけ)のように見えるが、実は大学生の側も人生における多くの学びを受け取っているものと見られ、そこでは「互酬的な関係」が成立している可能性がある。しかし、防災教育学の観点から災害ボランティア活動が大学生に及ぼした教育的な効果を定量的なデータに基づいて分析した調査は、まだその数が限られている。そこで論文本研究では、学生が主催するボランティア団体の中でも歴史が古く規模の大きな「IVUSAイビューサ(International Volunteer University Student Association)」に所属する大学生、ならびに、そのOB/OG を対象としたアンケート調査をおこない、災害ボランティア活動に関する影響を分析することにした。大学生37 名、OB/OG37 名、合計74 名の回答を分析したところ、災害ボランティア活動は全般的にポジティブな影響を若者たちに与えており、人生をより豊かにする「かけがえのない経験」として、OB/OG にも現役生にも肯定的に位置づけられていることがわかった。

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