高齢者頭頸部癌における低栄養と予後に関する多施設共同研究 Koto-SG/HN:中間解析報告

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タイトル別名
  • An interim analysis of malnutrition and prognosis in elderly head and neck cancer patient: Koto-SG multicenter research

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抄録

京都府立医科大学では頭頸部癌スタディグループ(Koto-SG)を2017年に立ち上げ,高齢者頭頸部癌症例の前向き観察研究を開始した。75歳以上の口腔,咽喉頭癌94例を対象に,治療内容,生命予後,栄養指標であるアルブミン,body mass index,GNRI(geriatric nutritional risk index),高齢者機能評価であるG-8を調査し,高齢頭頸部癌医療の実際と予後に影響する因子について検討した。根治治療群の生存率は非根治治療群に比べて有意に良好であったが,根治治療群において年齢による差はなかった。栄養指標と予後の検討において根治治療群における全生存率は,GNRIが100以上の群で100未満に比べ有意に良好であった。GNRIは年齢に依存せず,その低下が予後因子になることがわかった。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 47 (3), 329-336, 2021

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (6)*注記

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