自動車のランプ(Daytime Running Lamps)形状における幅錯視効果

  • 富田 瑛智
    大阪大学大学院人間科学研究科
  • 田中 義朗
    株式会社本田技術研究所デザインセンターオートモービルデザイン開発室
  • 小万 修二
    株式会社本田技術研究所デザインセンターオートモービルデザイン開発室
  • 森川 和則
    大阪大学大学院人間科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Width Illusions in the Perception of Automobiles' Daytime Running Lamps
  • ジドウシャ ノ ランプ(Daytime Running Lamps)ケイジョウ ニ オケル ハバサクシ コウカ

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抄録

<p>本研究では,昼間走行灯(DRL)の形状によりランプ間の幅知覚が変化するか検討した.DRL形状による幅錯視を一対比較法(実験1)と心理物理学的階段法(実験2)により検討した.DRL刺激は,黒背景に白の線分が左右対称に配置された2本の線分パターンで構成されていた.実験1では,35名の若年成人に最大幅を同一にした17種のDRL刺激のすべての組み合わせのペアを提示し,より広く見える方を選択してもらった.実験2では,28名の若年成人に9種のDRL刺激(標準刺激)と間隔の異なる2本の短い垂直白線(比較刺激)を提示し,幅の広く見える方を選択してもらった.いずれの実験結果も同様の傾向を示し,DRLの幅の錯視は,1)曲がっている部分や角張っている部分の位置(刺激の内側か外側)と,2)ミュラー・リヤー錯視との類似度が主な要因になっていることが示された.また,DRLの錯視は,その幅知覚を約5%変化させることが示された.</p>

収録刊行物

  • 人間工学

    人間工学 56 (5), 191-198, 2020-10-15

    一般社団法人 日本人間工学会

参考文献 (24)*注記

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