河川堤防における噴砂とパイピング孔進展に伴う間隙水の圧力伝播と流れの局所化

• 牧 洋平

  名古屋工業大学大学院 社会工学専攻

• 前田 健一

  名古屋工業大学 高度防災工学センター

• 伊神 友裕

  名古屋工業大学大学院 社会工学専攻

書誌事項

タイトル別名

• PRESSURE PROPAGATION AND LOCALIZATION OF PORE WATER FLOW DUE TO SAND VOLCANO - PIPING HOLE FORMATIONS IN RIVER LEVEES

抄録

　近年，河川水が透水性基礎地盤に浸透することで，堤内において漏水や噴砂が発生し，パイピング破壊に至る危険性が増加している．河川堤防のパイピングメカニズムを解明し，重点監視箇所を検討することは今後の重要な課題である．本論文では，パイピングメカニズムについて噴砂の発生及び堤体下のパイピング孔の進展に着目した三次元浸透流解析と実験を実施した．その結果，噴砂の発生によって基礎地盤内の水圧減少の伝播の様子を解析により再現した．また，パイピング孔が進展する際，パイピング孔先端では孔径の約10倍の範囲から三次元的集水によって流速が増大し，特に複層の場合ではパイピング孔全体に浸透流が作用することが，パイピングを助長させる要因となることが明らかになった．

収録刊行物

• 土木学会論文集Ｂ１（水工学）

  土木学会論文集Ｂ１（水工学） 76 (2), I_319-I_324, 2020

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• river levee
• sand volcano
• piping
• flow localization
• critical velocity
• pressure release

詳細情報

• CRID: 1390853179619548544
• NII論文ID: 130008122594
• DOI: 10.2208/jscejhe.76.2_i_319
• ISSN: 2185467X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejhe/76/2/76_I_319/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可