超過洪水時における調節池の洪水調節効果の検討 ~令和元年台風19号・荒川第一調節池及び台風21号・一宮川第二調節池を例に~

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY OF FLOOD CONTROL EFFECTS DUE TO RETARDING BASIN AGAINST EXCESS FLOOD -Case study of Ara River 1<sup>st</sup> retardng basin and Ichinomiya River 2<sup>nd</sup> retarding basin-

抄録

<p> 令和元年10月に立て続けに発生した台風19号,21号の洪水は,多くの河川施設に被害を与えた一方,貯留施設を有する河川では洪水氾濫被害を抑制していた.本研究では,調節池の洪水調節効果に着目し,台風19号時の荒川第一調節池と,台風21号時の一宮川第二調節池を対象に,現地調査,平面二次元計算による調節池の治水効果を検討した.また,調節池の越流堤高を変化させ,洪水調節機能がどのように変化するか検討を行った.その結果,中流域で広域の氾濫が生じた一宮川第二調節池は,増水期に河川水位の低減効果をもたらしたが,この効果は調節池が満水になるまでであった.荒川第一調節池では,現況再現流量では現況越流堤高(=8.70[A.P.m])で最も洪水調節効果を発揮したが,台風19号の規模を上回る洪水に対しては,越流堤高を変えることが洪水調節効果をより発揮できる可能性が示された.</p>

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